皆さんは「 名刺 」をどの程度重要だと思いますか?
単純に会社と名前を覚えてもらうため、と思っていませんか?
ところが、名刺交換には会社同士の交流を図るための大事な役割があります。
では、その名刺交換にもルールがあること、そして来客の際のマナー、先方にも失礼のないようにする振る舞い方などをみていきましょう。
このルールをしっかり押さえれば、あなたと会社の印象が確実にアップするはずです!
名刺交換の順番の基本ルール
名刺交換は、これから大事な取引をする際の初顔合わせといったところ。
それだけに第一印象が肝心ですし、失礼がないようにしっかりやりたいですね。
では実際に、名刺交換をする際の順番から見ていきましょう。
訪問者→目上の方に渡す
名刺交換においては、常に目下の人間が先に差し出し、目上の人間が先に受け取る、のが原則です。
目下の人間→売り手・受注者
目上の人間→買い手・発注者(お客様)
となります。
例えば、売り手側の人間【係長・部下】が買い手側の訪問先【部長・部下】に商談に行ったとします。
この場合は、係長→部長に渡しますが、受け取るのは部長が先です。
係長は部長が受け取った後に、低い位置で名刺を差し出します。
その間、部下同士で交換を始めます。
その後、お互いの上司と部下で交換し合う流れになります。
もし、役職がわからない場合などは、部屋に入ってくる順番や話し方などから判断することになります。
上司と一緒に出迎える場合は?
では出迎える場合はどうでしょうか。
今度は出迎える側が【買い手・発注者】いわゆるお客様になるので、上司が先に名刺を受け取ります。
部下同士の交換も、出迎えた側が先に受け取って構いません。
その他の来客時に気を付けるべきマナーとは?
もし、部屋までご案内するようであれば、お客様には廊下の真ん中を歩いていただき、その2.3歩前(右側)を、歩くペースなど気遣いながら先導します。
次にお招きする部屋の確認です。。
- テーブルや椅子は汚れていないか。
- エアコンの温度や空調はどうか
- 電気はついているか
などをチェックしましょう。
また、座っていただく席はもちろん上座です。
上座とは、入り口から遠い席のことを言います。
意外とやっちゃう。名刺交換で気を付けたいこと
名刺交換に慣れてきた人でも、これやっちゃってない?ということがあると思います。
チェックして失礼のないようにしましょう。
- 名刺を交換する際は、テーブル越しでは行わない。
- 名刺はきちんと名刺入れから出す。→財布はNG
- 汚れ・シワ・折れがないかチェック。
- 受け取る時、名前やロゴの上に指が当たらないようにする。
- 受け取った名刺にメモ書きしない。→やってる人いないと思いますが・・・
- 指先は意外と見られているので、爪の手入れはきちんとすること。
- もらった名刺はテーブル左上、座っている順に並べると名前が覚えやすい。
- しまうのは打ち合わせが終わり、席を立つタイミング。
名刺を同時に出した時の注意点
- 相手が差し出した名刺の位置より、低い位置に名刺を差し出す。
- 右手で名刺を差し出し、左手で相手の名刺を受け取る。
※受け取るタイミングは、目上の相手が受け取ってから。
相手に好印象を与える名刺の渡し方
- 自分の名刺を渡す時、相手の目をしっかり見て、会社名・肩書・名前をハッキリ言う。
- 相手の名刺を受け取ったら「 頂戴致します。よろしくお願い致します。」と言う。
名刺を忘れてしまったら
万が一名刺を忘れてしまった場合、一度だけなら
「 ちょうど名刺を切らしておりまして申し訳ございません。私は、株式会社●●の▲▲部○○と申します。どうぞよろしくお願い致します。」
と伝えましょう。
ただ、名刺を忘れることは極力避けたいので、会社のストック分といつも携帯する分で分けておきましょう。
発注する際も少し多めに作るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ビジネスの基本中の基本「 名刺交換 」について取り上げてみました。
基本だからこそ、おろそかにせず慎重にすすめる必要があります。
この名刺交換の段階でほぼ印象が決まり、その後の取引にも影響してくると言ってもいいでしょう。
第一印象をあなどるなかれ。
いい印象が残せるように、もう一度名刺交換のおさらいをしてみましょう。