若者がすぐに仕事を辞めるという話をよく聞きますよね。
いつの時代も、
「最近の若者は〇〇！」
なんて言われていますが、特に最近のこれは時代の変化が根底にあるようです。
仕事やキャリアに対する価値観が変化してきたことや、就職市場の変化などですね。
若者が仕事をすぐに辞めることには様々な理由があり実際辞めていく若者が多数いるのも事実ですが、若者がすぐに仕事を辞めることにはデメリットも存在します。
例えば、転職回数が多いと将来的な就職活動に悪影響を及ぼすことがあります。
そこで、今回は若者がすぐに仕事を辞める原因やデメリット、そして辞めないようにする方法について記事にしていきたいと思います。
なぜ若者がすぐに仕事を辞めるのか
若者が仕事をすぐに辞める理由としては、以下のようなものが挙げられます。
経済的な理由
- 給料が低い
- 労働時間が長い
- 交通費・食事代などの手当が少ない
若者が仕事を選ぶ上で、経済的な問題は大きな要素の一つです。
給料が低い、労働時間が長い、交通費や食事代の手当が少ないなど、経済的な問題がある場合には、すぐに辞めることを選択することが多いです。
人間関係のトラブル
- 上司・同僚とのコミュニケーションがうまくいかない
- パワハラ・セクハラなどの問題がある
- チームの雰囲気が悪い
人間関係の問題も、若者がすぐに仕事を辞める理由の一つです。
上司や同僚とのコミュニケーションが上手くいかなかったり、パワハラやセクハラなどの問題があった場合には、ストレスがたまり、すぐに辞めることを選択することが多いです。
仕事内容の不満
- 自分の能力に合わない
- 退屈でやる気が出ない
- 何をすればいいかわからない
仕事内容が合わなかったり、退屈でやる気が出なかったり、何をすればいいかわからなかったりする場合にも、若者がすぐに仕事を辞めることがあります。
ここで注目すべきは「退屈でやる気が出ない」という点。
これは裏を返せば「もっとやりがいを感じたい！」という思いの表れです。
掲示板サイト「なんｊ」でも声が上がっていましたが、この思いは一昔前とは違います。
以前は「楽してお金もらいたい」という考えから、退屈・暇というのは若者にとっては嬉しいことと思う方もいました。
しかしながら現代の若者は、昨今のビジネスの欧米化やコロナによる影響などもあって「その職場に一生いるわけではない」という認識を持っている子が多いようです。
その為、会社に求めるものの一つとして「自分のスキルアップ」があるようです。
つまり「優しくされて楽してお金もらう」という考えから「厳しくても自分の実になる、将来活かせるスキルをゲットする」という意識に変わってきているんですね。
その為この会社では自分の将来に役に立たないとスキルアップのために転職を行うことがあるようです。
すぐ仕事を辞めると起こりうるデメリット
とはいってもやはり日本の文化の中で、若者が職を転々とすることに対してはやはりデメリットがあります。
いかにまとめます。
将来的な就職活動に悪影響を及ぼす
- 転職回数が多いと不安定な労働者と見られる
- 職務経歴書に転職回数が多いと書かれ、マイナスになる可能性がある
転職回数が多い場合には、将来的な就職活動に悪影響を及ぼすことがあります。
若者としてはスキルアップのための転職としても、やはり職を転々とする人材に対して面接をする人は「うちもまたすぐ辞めるかもしれない」という印象を受けるのは当然のこと。
職務経歴書に転職回数が多いと書かれることで、企業からマイナスに見られる可能性があるため、いくら向上心の表れとしても、転職回数を減らすことは重要です。
スキルアップの機会を逃す
- 会社に長く勤めることで、スキルアップの機会が得られる可能性が高い
会社に長く勤めることで、スキルアップの機会が得られる可能性が高くなります。
若者がスキルアップのための転職をしているという話と矛盾していそうですが、実際この問題はあります。
例えば「新入社員指導・育成」などの経験や「重要な企業戦略会議への参加」などはある程度職務経験もあり一定年数勤務を続けないと訪れない経験です。
コロコロと転職を続けてしまっていては、こういった経験をすることが出来なくなりスキルアップの機会を逃してしまうことになります。
目先のスキルアップばかりに目を向けてしまうと危険というのが分かりますね。
退職金がもらえない
- 会社に一定期間勤めた場合に、退職金が支払われることがあるが、すぐに辞めるとその権利を失う
会社に一定期間勤めた場合には、退職金が支払われることがあります。
しかし、すぐに辞めるとその権利を失うことがあるため、将来的な視野で考え、会社に長く勤めることが重要です。
若者がすぐ仕事を辞めないようにする方法
若者が仕事を辞めないように気を付けるべきことを以下に記載します。
自分のキャリアプランを明確にする
- 自分がどのようなキャリアを目指しているのかを明確にし、そのために必要な能力を身につけることを意識する
自分がどのようなキャリアを目指しているのかを明確にし、そのために必要な能力を身につけることが大切です。
特に「ここでは自分のスキルアップが出来ない」という理由で辞めようとしている方は重要です。
本当に必要なスキルは何か？それは会社が変われば新入社員でも経験出来るようなことか？
もしかしたら今の会社を続けた方が早くその経験が訪れることもあるかもしれません。
今まさにこの瞬間、その経験が出来ないからと言って他に行けば出来るとは限りません。
成果を急ぎすぎてチャンスを逃すことにならないようにして欲しいと思います。
自分の目標を持ち、それに向けて努力することで、仕事に対するモチベーションが上がり、長期的な視野で仕事に取り組むことができます。
コミュニケーションを大切にする
- 上司・同僚とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことが大切
上司や同僚とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことが大切です。
人間関係が苦で仕事を辞めようと考えている場合は、コミュニケーションを通じて、仕事に対する理解が深まり、ストレスや不満を解消することができます。
もしかしたらあと半年務めたら今嫌いな上司の良い面が見えて関係が改善し楽しい職場になるかもしれませんよ！
ワークライフバランスを意識する
- 長時間労働を避け、趣味や運動など自分の時間を大切にすることで、ストレスを軽減する
長時間労働を避け、趣味や運動など自分の時間を大切にすることで、ストレスを軽減することができます。
心から楽しめる趣味や仲間が居て、それらを楽しむ時間が得られないことによるストレスで辞めようとしているのであれば、少しでもプライベート時間を長くさせる工夫を検討すると良いかもしれません。
ワークライフバランスを意識することで、仕事に対するストレスや不満を解消し、長期的な視野で仕事に取り組むことができます。
まとめ
昔から「最近の若者は！」とは言いますが、最近の若者の転職理由は少し理由が変わってきているようです。
スキルアップを重要視し、今の職場でそのスキルが得られないと転職する若者が増えているようですが、もう少しじっくり考えていただきたいと思います。
ただの早とちりかもしれません。
どこの会社でも若手に任せることはない、そんなスキルを求めているのかもしれません。
職を転々とすることは相応のデメリットが伴います。
勢いや思い付きで辞めるのではなく、今回紹介したような内容を含めてよく吟味した上で結論づけましょう。
