お仕事の調子はいかがでしょうか?
最近、ご自身の同期や先輩で退職する人が多いな・・・と感じることはありませんか?
このような状況の時は「離職率」を確認してみるとあなたの企業や同業種の状況を把握することができ、自分の周囲だけなのか、一般的に離職率が高い職種なのかなど色々な観点からあなたの今の状況を確認することができます。
「離職率」とはその企業に一定の期間どれくらいの人が定着しているかを表す目安です。
今回は「離職率」のどう調べ方やそのデータの活用方法についてご紹介します。
離職率とは?
「離職率」とはその企業に一定の期間どれくらいの人が定着しているかを表す目安です。
この「一定の期間」は1年~3年の間で設定されることが多いようですが、その幅が定まっていないだけでなく、法的に定められた計算方法もありません。
ここでワンポイント!『就職四季報』を活用してみましょう!
『就職四季報』とは、就活生がおさえておきたい基本情報がすべて記載されている書籍であり、東洋経済新聞社が発行しています。
離職率のデータも記載されており、その年度の離職者数÷年度初めの時点の総従業員数で算出されています。
(定年退職やグループ会社への転籍は含まれていません)
こちらの書籍でご自身の会社や同業種の離職率を見てみるのも今の状況を知るためにオススメです。
離職率の計算方法と見方のポイントをご紹介
「離職率」は一般的に以下の計算方法がベースとされています。
「一定期間の離職者数」÷「起算日の在籍者数」×100(%)=離職率
また、分母を「新規入社数」にして、新規入社の人の離職率にフォーカスし計算する場合もあります。
「新規入社社員のうち一定期間の離職者」÷「新規入社者数」×100(%)=離職率
例)2022年1月1日時点で全従業員100人(新規入社10人を含む)の会社から1年間で従業員が10人(新規入社2人を含む)退職した場合、離職率は以下のように計算できます。
10人÷(100人-10人)×100=10%
よって、全従業員の離職率は10%となります。
では、次に新規入社の離職率を計算します。
新規入社の離職者数÷新規入者の従業員数×100=新規入社の離職率
2人÷10人×100=20%
よって、新規入社社員の離職率は20%となります。
中途採用社員や定年退職者人数を計算に含む又は含まないなど企業によって計算方法が異なりますので、あなたの企業の計算方法を確認してみるとより正確な「離職率」を知ることができます。
離職率から見る企業の傾向は?
では、「離職率」が高い、低いという状態がどのような意味を持つのかご存じでしょうか?
「離職率」が高い業種と低い業種の特徴をつかんで企業の傾向を見るとあなたが今後どうしたらよいか(転職?このまま残留?新たなビジネスを始める?・・・)考える指標となると考えられます。
離職率が高い
メリット
・雇用が流動的で昔ながらのスタイルではなく新たなことに挑戦しやすい
・実力主義で年功序列にしばられない
デメリット
・労働環境が悪い場合が多い(仕事量が多すぎる、残業が当たり前な社風)
離職率が低い
メリット
・社風や人間関係が良好
・産休・育休などの規則がしっかりしているのでどの世代も働きやすい
デメリット
・退職者が少ないので昇進が難しい
・業務内容がマンネリ化している場合が多い、新しいことが取り入れにくい
離職率を参考に自分の将来について考えてみよう!
「離職率」が高いからこの企業はよくない!!低いからよい!!というわけではなくどちらにもメリット・デメリットがありますので、ご自身が今後どうしていきたいかを考えていくことが大切です。
例えば、
- 自分の力を試したい!
- 新しいことにどんどん挑戦したい!
という希望があれば、「離職率」が多少高いところでもあなたの実力が認められるかもしれません。
また、子育てをしながら仕事も続けたいので企業の制度が整っているところがよいのであれば「離職率」が低いところでもよいかもしれません。
というように、ご自身のライフスタイルに合わせて仕事を選ぶ一つの指標として「離職率」を参考にしてみて下さい。
まとめ
今回は「離職率」をどう調べ方やそのデータの活用方法についてご紹介しました。
「離職率」はあくまでもその企業の状況を見る目安の一つです。
これ以外にも社風や勤務体制、昇任制度などその企業がどのようにして働きやすい環境づくりをしているのかも大切かと思います。これらも合わせてよく確認をしてみて下さい。