派遣社員として働く方々の中には、正社員になるために色々な方法を模索している方も多いことでしょう。
正社員になることは、安定した収入や福利厚生、キャリアアップのチャンスなど多くのメリットがあります。
しかし、派遣社員として働いていると、正社員になることは簡単ではありません。
そこで、この記事では派遣社員から正社員への転換において、皆が実践する5つのステップを紹介します。
派遣社員から正社員になることのメリット・デメリット
メリット
派遣社員から正社員になることには、多くのメリット・デメリットがあります。
はじめにこれらをきちんと理解しておきましょう。
まずは、安定した収入が得られることが挙げられます。
派遣社員は、仕事の量や期間によって収入が変動するため、生活の安定が難しい場合があります。
しかし、正社員になることで、一定の給与が保証されるため、生活の安定を図ることができます。
さらに、正社員には福利厚生が充実していることが多く、健康保険や厚生年金、有給休暇など、様々な制度が整っています。
また、ボーナスや退職金などの手当も支給される場合があります。
これらの福利厚生は、派遣社員にはないメリットです。
さらに、正社員になることで、昇進など会社内での地位を上げるチャンスが増えます。
正社員は、会社の大事なポジションにつくことが多く、経験を積むことで昇進や異動の機会が増えます。
また、正社員は、派遣社員に比べ社会的な信頼性も一般的に高いため、将来的に起業する際にも有利になることがあります。
最後に、正社員になることで、仕事に対する責任感やモチベーションが高まることが期待できます。
正社員は、企業の一員として、責任ある仕事を任されることが多いため、自己実現感や達成感が得られます。
また、正社員としての地位を得ることで、自信を持って仕事に取り組むことができます。
デメリット
正社員には、派遣社員にはないメリットが多数ありますが、一方でデメリットも存在します。
例えば、正社員は解雇されることが難しく、業績が悪化した場合でも解雇されない場合があります。
そのため、会社の業績が悪化した場合でも最後まで共にするという考え方が派遣社員より強いです。
また、正社員は、業務の拡張や変更がしにくく、柔軟性が制限されることがある点にも注意が必要です。
派遣社員と比べ職務内容が変わにくいということもあるため、正社員になることで安定=固定というイメージで活躍の場に制限が出る可能性もあるということです。
また、正社員は、給与が安定している反面、昇給が難しい場合があります。
正社員は、基本的に定期昇給がある反面、大幅な昇給は期待できない傾向があります。
このため、収入アップを目指す場合には、転職や副業などの選択肢も検討する必要があります。
派遣社員から正社員になりたい!をかなえる5つのステップ
ステップ1:正社員として働きたい企業をリサーチする
正社員になりたい企業をリサーチし、その企業が求める人材像や応募方法を調べましょう。
企業の公式サイトや求人情報サイト、会社の社員に話を聞くなどの方法があります。
自分が正社員になりたい企業がどのような人材を求めているかを把握することが、次のステップに進むための大切な準備になります。
ステップ2:正社員になるための必要条件を把握する
正社員になるために必要な条件を把握し、自分がどの程度条件を満たしているかを確認しましょう。
求められるスキルや経験、学歴、語学力などをチェックし、自分に足りないものは何かを見極めることが重要です。
足りないスキルや経験がある場合は、後述するステップ3で身につけることが必要となります。
ステップ3:派遣社員として働きながら、正社員に必要なスキルを身につける
派遣社員として働きながら、正社員に必要なスキルを身につけることで、自分の市場価値を高めましょう。
例えば、営業職であれば営業スキルの向上、事務職であればビジネスマナーの向上やOfficeスキルの習得など、自分が就きたい職種に必要なスキルを身につけることが大切です。
また、正社員になるための資格取得や語学力アップなども、自己投資として積極的に取り組んでいきましょう。
ステップ4:正社員への転換を意識した行動を取る
正社員への転換を意識した行動を取り、自分自身が正社員に向いていることをアピールしましょう。
例えば、正社員になりたい企業にアルバイトやパートとして応募して、能力をアピールすることも一つの方法です。
また、上司や同僚と良好な人間関係を築くことも重要です。
自分自身が正社員になることを意識し、行動することが大切です。
ステップ5:諦めずに継続的に努力する
転換が難しいと思えるかもしれませんが、諦めずに継続的に努力することが大切です。
自分自身の成長につながり、最終的には正社員になるための道が開けます。
毎日一歩ずつ着実に前進し、自分自身に負けずに努力しましょう。
紹介予定派遣を利用する方法もある
派遣社員から正社員になる方法として、紹介予定派遣という方法もあります。
紹介予定派遣とは、派遣社員として働きながら、正社員になるための就職先を紹介してもらう方法です。
一般的な派遣と違い、派遣先となる企業と契約を結び、一定期間派遣社員として働くことで、その企業が正社員として採用する場合があります。
この方法を利用することで、自分自身が正社員になりたい企業で働くことができ、正社員になるためのハードルを下げることが期待できます。
紹介予定派遣は、派遣会社が派遣先の企業との間で契約を交わし、その企業が正社員にしたいと思う派遣社員の情報を派遣会社に提供することから始まります。
派遣会社は、その情報を元に登録された派遣社員の中から、条件に合った人材を紹介します。
そして、その企業が派遣社員を採用する場合、派遣社員は正社員として採用されます。
紹介予定派遣は、派遣社員から正社員になるための比較的スムーズな方法とされています。
どうしてかというと、派遣先の企業が紹介予定派遣を行っている場合、そもそもその企業が正社員に採用しようという意思があるからです。
また、派遣社員として働きながら企業の内部事情や仕事内容を知ることができ、正社員になった後にスムーズに業務を行うことができるため、企業にとってもメリットがあるとされています。
しかしながら、紹介予定派遣も簡単ではありません。
例えば、派遣社員から正社員になるためには、派遣先の企業が紹介予定派遣を行っている必要があります。
そのため、紹介予定派遣が行われていない企業では、この方法を利用することができません。
また、紹介予定派遣でも、正社員に採用されない場合があります。
その場合、その後の就職活動が再度必要となります。
紹介予定派遣は、派遣社員から正社員になるための方法の一つであり、多くの人にとってメリットがある方法です。
しかし、デメリットもありますので、紹介予定派遣を利用する場合は、十分な情報収集を行い、自分自身に合った方法を選択することが重要です。