「マインドマップを使っている人がいるけど、何の目的で使ってるの!?」と疑問に思われる方。
筆者もマインドマップを描いていると周囲から良く質問されます。
確かに一見分かりづらそうなノートの取り方でもありますので、こういった疑問を思い浮かべる人は少なくないでしょう。
ずばり結論を書きますと、マインドマップは脳内のアイデアを整理し体系的に捉えることで、広い視野で結論まで結びつけることが出来る、と筆者は考えております。
なぜそう考えるのか?
それは本文中に記載しておりますので、興味がある方は是非最後までお付き合いください。
これを読んだあなたは、きっと「自分もマインドマップを習得したい」と思うと思います。
ビジネスにプライベートにと、思考が一段階レベルアップすること間違いなし!
ずばりマインドマップの目的は脳内情報の整理
冒頭でも書きましたが、マインドマップの目的は脳内情報の整理となります。
人間誰しもが頭の中、つまり脳内に様々な考えを持っています。
これはごく自然のことであり、頭の中が空っぽの状態の方が珍しいくらいです。
よく「脳を休ませるために瞑想しましょう」と言われますよね。
あれは意図的に頭の中を空っぽに仕向けることで、常に回転し続ける脳を休ませてあげようというものなのです。
ただ、瞑想をやったことがある方は分かると思いますが、頭の中を空っぽにするということは非常に難しい。
意識して空っぽにしようと思っても、ついつい何かを考えてしまう。
頭の中を空っぽにする、ということはそれだけ難しいことなのです。
頭の中にある様々なアイデア。
通常整理されておらず、断片的な考えが色々な形で脳に存在しています。
アイデア同士がつながっておらず、言ってみればアイデアで脳内が散らかっている状態なんですね。
マインドマップは、この状態を整理し脳内でぐちゃぐちゃに存在するアイデアの繋がり等を明確にして体系的に捉えられる状態でアウトプットしてくれるのです。
まさに思考(マインド)の地図(マップ)ですね☆
そもそもマインドマップって?
人がマインドマップを描いているのを見て「何それ?」くらいにお思いの方はそもそも何をやっているのか不思議に思うことでしょう。
マインドマップとは脳内情報を整理し体系的に眺める行為、と書きましたが、こちらでは「そもそもマインドマップって何?」ということをその歴史等を基により具体的に紹介していきたいと思います。
マインドマップとは?
マインドマップとはある種のノートの取り方になります。
詳細な書き方は別記事で紹介いたしますので割愛させていただきますが、これから考えようとするテーマに対し、そこから連想されるキーワードをどんどんと書き足していくよう形でメモを重ねます。
これにより、頭の中にある繋がっていない・整理されていない情報が、紙面上で体系的にアウトプットされます。
するとどうなるか、、、
考えられる限りの様々なアイデアが、理路整然と書き出された1枚のマップになります。
これを作成することで、何か業務上の資料だったり、考えても良い結論が導き出せなかった事案などに対し効果的にゴールに進めるようになります。
と、文章で伝えても分かりにくいですよね。
実際のマインドマップを以下にお示し致しますので、参考にしてみてください。
(Wikipediaより転載)
マインドマップの歴史、起源
マインドマップは、1960年代に開発されました。
開発者はイギリス人著述家、教育コンサルタントであるTony Buzan(トニー・ブザン)氏。
彼は”記憶”の仕組みについて興味を持ち、学生時代より研究を行っていたそうです。
その結果、情報に対し関連性を持たせることが記憶に有用であるということを発見します。
そんな中彼が教えていた学生達のノートの取り方に目をやると、覚えるべき情報とその関連性がほとんどないことに気づきます。
そこで、マインドマップのような1つのテーマを中心に置き、そこから関連性のあるキーワードを次々と積み重ねていく手法が理にかなっていると唱えました。
ここから現在世界中で利用されているマインドマップが広がっていったのです。
書き方や書く際のルール
詳細な書き方は、筆者が出版している書籍に記載していますので、興味があればそちらも併せてご覧ください。
マインドマップを描く際は、1枚の紙の中心にこれから検討しよう、記憶しようとするもののテーマを書き込みます。
その周囲にテーマから連想される又は派生する初期キーワードを記入し、後は関連するキーワードを放射状にひたすら連想し積み重ねていきます。
マインドマップを描く際、トニー・ブザンは以下の12のルールを提唱しています。
- 無地の紙を使う
- 用紙は横長で使う
- 用紙の中心から描く
- テーマはイメージで描く
- 1つのブランチ(枝)には1ワードだけ
- ワードは単語で書く
- ブランチは曲線で
- 強調する
- 関連付ける
- 独自のスタイルで
- 想像的に
- 楽しむ
最後の方は初めて書く方には分かりづらいと思います。
是非とも上で紹介した書籍を読み、「初めて書いてみた」という状態をクリアした上でもう一度このルールを眺めていただけると良いかと思います。
マインドマップをおすすめする人、おすすめできない人
基本的にはマインドマップについて向き不向きというものはありません。
なぜならば、これは単にノート術であり、頭の中にアイデアを吐き出す行為なだけなのですから。
よく「マインドマップを描くこと自体が目的となってしまっている」方を見受けます。
先に示した通り、マインドマップはあくまでノートの取り方であり、向き不向きは無いのです。
ただ、おすすめ出来るタイプの人というのは実際問題いらっしゃいます。
頭の回転が早く色々なアイデアがたくさん出てくるのに、それを制御できず混乱状態に陥ってしまうタイプの方です。
例えば、何かを議論していたとしましょう。
その方ははじめは凄くロジカルにどんどんと発言を繋げることが出来ます。
が、そのうち内容の軸がブレブレになって、結論として結局何が言いたかったのかが分からなくなってしまいました。
こういう方は是非マインドマップを使ってみると良いでしょう。
頭の中の情報が整理され、こういう方こそより的を得た深い考察が出来るようになります。
- 会話の途中で自分が何言っているのか分からなくなっちゃった。
- 話し終わった後、内容が全然違う方向になってしまい周囲から「で?」と言い返された。
このような経験のある方は、マインドマップを取り入れることで改善されると考えます。
実際筆者の後輩に同様な子がおり、マインドマップを進めてみたところ改善が見られたので、実体験済みです。
まとめ
今回はマインドマップの目的について記事を書かせていただきました。
マインドマップの目的は脳内情報の整理です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
あなたの頭の中にある様々な情報を整理してアウトプットしてくれる手法になります。
一種のノート術ですので、それを作ること自体が目的ではありません。
また同様の理由で向き・不向きもありません。
文中ではおすすめ出来る人について紹介いたしましたが、当てはまらなかったとしても必ず得るものはあると思います。
是非これを機にマインドマップを習得し、今後の長い会社員人生を有利に進めてみてはいかがでしょうか。
本気でマインドマップを習得したいならこちらの記事もご覧ください。
一生モンのスキルなので、是非ともマスターしちゃいましょう☆